報告書
2024年度 ものづくり競争力研究会 報告書
「老舗の中堅・中小製造業におけるオープンイノベーションに関する調査研究」
少子高齢化・人口減少の進行や、原材料・エネルギーコストの上昇、さらにはDX・GX対応などにより、中堅・中小製造業を取り巻くビジネス環境は一層厳しさを増しています。これらの課題を克服し、企業としての持続可能性や成長可能性を示すためにはイノベーションによる価値創出が不可欠です。
中堅・中小製造業は、経営資源に制約があるため、単独でのイノベーション推進には限界があるものの、外部との連携を通じた「オープンイノベーション」は有効な手段となり得ます。特に、AIやIoTの大幅な技術発展・普及等により、外部企業・組織との間での新たな連携を探索・拡充することができる機会が拡大しているため、オープンイノベーションによる成功の可能性が飛躍的に高まっていると考えられます。
そこで、ものづくり競争力研究会では、2023年度から2年度計画で「老舗の中堅・中小製造業におけるオープンイノベーション」をテーマに調査研究を行い、本報告書を取りまとめました。報告書では、連携相手をどのように探し出し、効果的な連携関係をどのように構築すべきかという「社外連携戦略」に特に焦点を当て、イノベーション・プロセスに即した社外連携戦略の方向性とヒントを提示しています。
老舗の中堅・中小製造業は、長年の事業を通じて培った独自の強みやネットワークを有しており、外部との組み合わせ次第で革新的なイノベーションを生み出せるポテンシャルを秘めています。本報告書が、成長志向で前向きに試行錯誤を続ける老舗の中堅・中小製造業の皆様にとって、新たな可能性を見出す一助となれば幸いです。
※第2部ケーススタディ編は、当分の間非公開とさせていただきます。