研究所の紹介

会長挨拶


企業活力研究所は、1984年(昭和59年)、来るべき21世紀に向け我が国経済の着実な発展とゆとりある社会の実現を図るため、民間活力の担い手である企業の英知と創造力の発揮を進めるという観点から、様々な諸問題を調査研究するシンクタンクとして、経済団体連合会(現 一般社団法人日本経済団体連合会)の協力と通商産業省(現 経済産業省)の支援を得て設立されました。

我が国を取り巻く環境は、21世紀に入った今日でも大きく変化し続けてきています。
世界においては、経済のグローバル化が進展してきた中で、デカップリング、デリスキング等の新たな動きもみられており、不透明化しています。同時に、デジタル化、AI化の進展に伴う様々な新技術の開発・普及は、産業のあり方を根本的に変えていく可能性があります。また、少子高齢化や人口減少といった社会課題を受けて、働き方の改革が求められています。更に、地球環境問題を始めとする持続可能な経済・社会の構築は世界的にも大きな課題となってきています。

当研究所においては、これらの変化を踏まえ、重要テーマ別に官民の率直な意見交換を行う委員会を開催し、また、「産業競争力向上のための雇用・人材育成のあり方」、「持続可能な経済・社会を目指す企業のあり方」、「グローバル化・デジタル化が進展する中での製造業の競争力強化のあり方」について、検討を行う研究会を開催しております。

当研究所は、今後も引き続き、企業活力の増進を図る観点から、産業界と政策当局との間での交流を促進するとともに、経済・社会上の諸問題、企業活動をめぐる政策のあり方等について調査研究を行い、わが国経済・社会の健全な発展の一助となることを目指してまいります。

皆様方からの一層の御指導、御支援及び御鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

一般財団法人 企業活力研究所 会長
安達 健祐