報告書

平成25年度 ものづくり競争力研究会 報告書
「先進国型ものづくり産業に向けたあり方に関する調査研究」

我が国ものづくり産業は、新興国等の市場が急速に拡大する一方、国内市場の大幅な成長が見込めないなど、グローバル市場構造が大きく変化する中で、新興国等の企業の台頭が著しく、我が国における企業活動が高コストになってきていることもあって、厳しい国際競争に直面しており、今後持続的に発展していくためにどのようにあるべきかが課題となってきている。
一方、我が国と同様に新興国等に比し高コストにある先進国の中で、例えばドイツにおいては、ものづくり産業が引き続き発展しており、好調なドイツ経済の中核的な役割を果たしている。また米国においては、一部ものづくり産業が国内に回帰するとともに、政策面においても、ものづくり産業の再興に向けた取り組みがなされている。
そこで、研究会を設置し、新たなグローバル競争下において活躍している欧米や我が国ものづくり産業の活動状況などについて調査分析を行いつつ、コストの高い先進国において発展し続けることが可能となる「先進国型」ものづくり産業に向けてのあり方について検討を行い、今後の目指すべき方向性についての提言をとりまとめた。