報告書

平成27年度 ものづくり競争力研究会 報告書
「IoTがもたらす我が国製造業の変容と今後の対応に関する調査研究」

IoT(Internet of Things)の進展により、製造業のあり方(価値創造の方法、競争の要素)が大きく変容する可能性があります。例えば、ソフトウエア分野で圧倒的優位にある米国は、その優位性をリアルなものづくりに拡大しつつあり、一方でドイツでは「Industrie 4.0」と称して、IoTを活用して「工場のスマート化」及びスマート化された工場どうしをつなぐ形での新たなものづくりが官民挙げて推進されつつあります。こうした対応に遅れをとれば、我が国製造業の競争優位は大きく減殺されかねない状況です。
そこで、ものづくり競争力研究会を設置し、IoTがもたらす「ものづくり上流へのインパクト」、「製造プロセスの変化」、「ものづくり下流への変化」などについて調査分析を行いつつ、諸外国の状況を把握すると同時に我が国の現状と課題についても整理し、我が国製造業の競争優位の確保に向けた「今後の対応」のあり方についての検討を行いました。