報告書

平成25年度 人材研究会 報告書
「企業活動の将来を担う若者の能力開発・能力発揮のあり方に関する調査研究」

新興諸国を含めた国際競争が一層厳しくなっている状況の中で、今後とも企業が成長し、日本経済が発展するためには、究極的には、それを担う人材こそが最重要な課題とも言える。そして、企業が将来に向けて持続的に発展していくためには、グローバル競争に打ち勝っていく実力を有する若者を育成・確保することが何よりも求められることである。
しかしながら、現在の日本の若者について、学力が低下しているのではないか、たくましさや積極性が弱くなっているのではないか、勤労に対する意識が薄らいでいるのではないかなど懸念する声があるとともに、職場で多様な人々と仕事をしていくために必要な協調性やコミュニケーション能力などの問題も指摘されている。一方、企業側においても、若者を長期的な視野で育成する余裕が乏しくなり、またIT化の進展等により、社内のコミュニケーション自体が希薄化しているとの指摘もある。
こうした問題意識から、企業人、学識者、専門家などで構成される人材研究会を設置し、これからの日本企業の将来を担う若者を育成・確保するために、その能力開発・能力発揮のあり方について、アンケート調査、企業事例研究等を行い、これらの分析と研究会での検討を踏まえ、提言をとりまとめた。