報告書

令和元年度 CSR研究会 報告書
「SDGs達成へ向けた企業が創出する『社会の価値』への期待」
に関する調査研究

SDGsやESGという用語を頻繁に見かけるようになった反面、それが果たして社会課題(環境面・社会面)の解決に実質的な効果を及ぼしているのか不明な部分も多い。また「非財務価値」、「社会価値」、「アウトカム」、「インパクト」といった様々な概念が、共通の明確な定義が確立していない中で、様々な捉え方の下に使用され混乱している状況がある。他方、伝統的に社会的な存在であることが重視されてきた日本企業では、そうした考え方が、企業が社会課題に取り組む強い原動力となると同時に、従来の延長では達成できない社会課題を解決するための変革を阻害してしまう可能性もある。またその推進方法に課題認識を持っている企業も多く見受けられる。
こうした状況の中、企業活動におけるSDGsを始めとする社会課題解決への貢献による価値創出について、基本的な概念を整理する枠組みを提示するとともに、企業の活動の成果の評価を行ってステークホルダーに開示し対話を行うための課題と方向性について調査分析し、世の中に情報発信していくことは、SDGs達成に向けて意義があると考えられる。そこで当研究所に企業、学識者、政策当局等の関係者からなる研究会を設置し、「SDGs達成へ向けた企業が創出する『社会の価値』への期待」をテーマに調査研究を行うこととした。